“ぶったお”の漢字の書き方と例文
語句割合
打倒100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鉢合せをして打倒ぶったおれたまでのことで、道庵が痛い腰をさすって起き直ろうとした時に、先方のさむらいも同じく後ろに打倒れていることを認めました。
大菩薩峠:19 小名路の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
そしてうちには帰らず、直ぐ田甫たんぼへ出た。止めようと思うても涙が止まらない。口惜くやしいやら情けないやら、前後夢中で川の岸まで走って、川原かわらの草の中に打倒ぶったおれてしまった。
画の悲み (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
忘れもしねえ、暑い土用の最中さなかに、ひもじい腹かかえて、神田から鉄砲洲まで急ぎの客人を載せって、やれやれと思って棍棒を卸すてえとぐらぐらと目がまわって其処へ打倒ぶったおれた。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)