満願まんがん)” の例文
俊寛 満願まんがんの夜成親殿は秘密の露顕ろけんすることを恐れて七人の僧侶を殺して、その死骸しがいを地の中に埋めました。
俊寛 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
こうして七日目の満願まんがん三更よなかだった。誰もが神気朦朧もうろうとしているうちに、宋江は夢ともうつつともなく一きょの白い光芒こうぼうが尾をひいて忠義堂のそとの地中にちるのを見た。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いやはや、とんだ時が、満願まんがんの夜に当ったものでございます。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)