“まんがん”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:マンガン
語句割合
満願33.3%
満顔11.1%
万巻11.1%
万眼11.1%
滿眼11.1%
滿顏11.1%
萬眼11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こうして七日目の満願まんがん三更よなかだった。誰もが神気朦朧もうろうとしているうちに、宋江は夢ともうつつともなく一きょの白い光芒こうぼうが尾をひいて忠義堂のそとの地中にちるのを見た。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その満顔まんがんみをみると伊那丸も旧知きゅうちのような気がして、笑みをもって迎えずにはいられなかった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
満顔まんがんただからくれないの一コのくび
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いにしえの名僧は、大蔵だいぞうへ入って万巻まんがんを読み、そこを出るたびに、少しずつ心の眼をひらいたという。おぬしもこの暗黒の一室を、母の胎内たいないと思い、生れ出る支度をしておくがよい。
宮本武蔵:02 地の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
大荒原だいこうげん縦横たてよこを、あら、万眼まんがん魚鱗うろくづや。
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)
『ボズさん!』とぼくおもはず涙聲なみだごゑんだ。きみ狂氣きちがひ眞似まねをするとたまふか。ぼくじつ滿眼まんがんなんだつるにかした。(畧)
都の友へ、B生より (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
わが艦長松島海軍大佐かんちやうまつしまかいぐんたいさは、ながるゝあせ押拭おしぬぐひつゝ、滿顏まんがん微笑びせうたゝえて一顧いつこすると、たちまおこる「きみ」の軍樂ぐんがくたえいさましきそのひゞきは、印度洋インドやうなみをどらんばかり、わが軍艦ぐんかん」の士官しくわん水兵すいへい
大荒原だいくわうげん縱横たてよこを、あら、萬眼まんがん魚鱗うろくづや。
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)