願事ねがいごと)” の例文
どんな願事ねがいごとでもかなふけれど、其かはり生命いのちにえにせねばならぬおきてぢやわいなう、何とまた世の中に、生命いのちらぬといふねがいがあろか、かつしやれ、お嬢様、御存じないか、というたれば。
二世の契 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
答『そのとおり……。かみまつられている以上いじょういずれもみな立派りっぱ修行しゅぎょうめる女神めがみばかりで、土地とち守護しゅごもなされば、また人間にんげん願事ねがいごとも、それがただしいことであれば、よろこんでかなえてくださる……。』
笑わせるな、これは願事ねがいごとでなくて、殺生をしない戒めの絵馬らしい。
神鷺之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
その時、願事ねがいごとを、思込んで言聞かせます。
南地心中 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)