“ねがひしよ”の漢字の書き方と例文
語句割合
願書100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
眞志屋文書に文化以後の書留と覺しき一册子があるが、惜むらくはその載する所の沙汰書さたしよ伺書うかがひしよ願書ねがひしよ等には多く年月日がけてゐる。
寿阿弥の手紙 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
以て九助は親の跡故是非跡役仰付らるゝ樣にと本多長門守殿郡奉行へ願書ねがひしよを差出しければ願ひの通り川口九助へ名主申付られ村方の者喜び睦しく暮しけり
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
どうするかと云ふと、願書ねがひしよと云ふものを書いてお奉行樣に出すのである。しかし只殺さないで置いて下さいと云つたつて、それでは聽かれない。
最後の一句 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
南町奉行所へ召出されし時越前守ゑちぜんのかみ殿出席有て訴訟人そしようにん越後高田領百姓憑司お早とは其方なるかならび差添さしそへの者喜兵衞甚右衞門何れも罷出まかりいでしやとおほせに一同罷出まかりいづる趣きねがひあぐれば右願書ねがひしよ讀上よみあぐ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
願ふより外に分別ふんべつなしあつらぬしへの云譯いひわけ公邊沙汰こうへんざたになさるべし如何にもうけ申さんとの挨拶なれば是非ぜひなく勘兵衞を家主へあづあつらぬしの方へも此段を申して日をのばすぐに西の御番所稻葉淡路守殿へ願書ねがひしよ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)