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異儀
始め手代四人へ
賄賂を
遣しけるに下役の
黒崎又左衞門は
異儀なく承知なし又々願上の
手續を内々
差※しければ九郎兵衞は渡りに舟と再び
願書を
以て招がれける
此方は思ふ
壺成ば此度は
異儀無參るべしと返答し諸司代の目を驚かし呉んものと
行列を
以て
御城代堀田相摸守殿
屋敷へ明日天一坊殿
入せられ候樣にと申入ける
此度は
異儀なく承知の
趣きの
返答あり依て日向守殿には
與力同心へ申付る
樣天一樣
定めし明日は
乘物なるべし
然ど御城代の
御門前にて
下乘致さすべし若も
下乘なき時は
屹度制止に及ぶべしと
嚴重にこそ申渡し
翌を