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願書
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ぐわんしよ
警しめ
廣庭には吉原宿名主問屋
本陣組頭宿役人並居たり公用人櫻井文右衞門兩人が
願書を以て
入側に進み出島田宿藤八同人養女節と
呼時用人ハツと平伏なすを
漸々捕押へ申候
依て
御吟味を
願ひ奉つり候と
願書を差出したり
此時大岡殿先吉三郎に向はれ如何に
其方上州より
遙々來りて利兵衞方へ
忍び
入り
盜賊をなし其上腰元竹を
掛し樣なるもの然れば私しも
斯しては居られぬゆゑ是より
直に御奉行所へ
駈込訴を致し其金の證人に成うと思ふにより
何卒親分願書を
認めて下されと一
伍一
什の物語りを