“柔弱”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
にゅうじゃく59.3%
にうじやく18.5%
かよわ7.4%
てぬる3.7%
にうじゃく3.7%
にやけ3.7%
やわ3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今より六、七十年前、英国の思想家のあいだに基督教キリストきょう柔弱にゅうじゃくに流るるを憤慨ふんがいして、いわゆる腕力的基督教マスキュラークリスチャニーチーを主張したものがあった。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
その子の某は學者で柔弱にうじやくで、敵討も果し合ひも出來ず一族は皆んな退轉してしまつたが、殿樣もことの外惜んで居られると言ふことだ
その貴婦人はやはり前に見たごとく三尺四方の厚い首枷くびかせめられて居る。その首枷が柔弱かよわい貴婦人の肩を押え付けていかにも苦しそうに見えて居る。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
マーキュ おゝ、柔弱てぬるい、不面目ふめんもくな、卑劣ひれつ降參かうさん! 此上このうへけんあるのみぢゃ。(劍を拔く)。チッバルト、いやさ、猫王ねこまたどの、おきゃらうか?
おゝ、ヂュリエット、おまひ艶麗あてやかさがおれ柔弱にうじゃくにならせて、日頃ひごろきたうておいた勇氣ゆうききっさきにぶってしまうた。
とかく柔弱にやけたがる金縁の眼鏡も厭味いやみに見えず、男の眼にも男らしい男振りであるから、遊女なぞにはわけて好かれそうである。
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)
まだ角も生えねえ柔弱やわな奴でしたが、親の恨みは通うものか、朝は早くから野山羊と角押しする、郵便配達を追いかけるワ、橄欖かんらん畑を蹴散らすワ、一心に修業に心を打ち込む有様というものは