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柔弱
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にうじやく
ふりがな文庫
“
柔弱
(
にうじやく
)” の例文
その子の某は學者で
柔弱
(
にうじやく
)
で、敵討も果し合ひも出來ず一族は皆んな退轉してしまつたが、殿樣もことの外惜んで居られると言ふことだ
銭形平次捕物控:302 三軒長屋
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
否
(
い
)
や/\それは
八重
(
やへ
)
が
知
(
し
)
らねばぞ
杉原
(
すぎはら
)
さまは
其
(
その
)
やうな
柔弱
(
にうじやく
)
な
放垨
(
はうらつ
)
なお
人
(
ひと
)
で
無
(
な
)
ければ申
出
(
だ
)
してからが
心配
(
しんぱい
)
なり
不埒者
(
ふらちもの
)
いたづら
者
(
もの
)
と
御怒
(
おいか
)
りにならば
何
(
なん
)
とせん
五月雨
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
夫は生前、加島家の
沒落
(
ぼつらく
)
を歎き、どの樣にしても伜文次郎を武士に仕立て、家名を擧げることを心掛けて居りましたが、伜は
柔弱
(
にうじやく
)
な生れで、武家奉公などは思ひも寄りません
銭形平次捕物控:147 縞の財布
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
人
(
ひと
)
の
女房
(
にようぼう
)
にだけはならずに
居
(
ゐ
)
て
下
(
くだ
)
されと
異見
(
ゐけん
)
を
言
(
い
)
はれしが、
悲
(
かな
)
しきは
女子
(
をなご
)
の
身
(
み
)
の
寸燐
(
まつち
)
の
箱
(
はこ
)
はりして
一人口
(
ひとりぐち
)
過
(
すぐ
)
しがたく、さりとて
人
(
ひと
)
の
臺處
(
だいどころ
)
を
這
(
は
)
ふも
柔弱
(
にうじやく
)
の
身體
(
からだ
)
なれば
勤
(
つと
)
めがたくて
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
もと
富家
(
ふか
)
に
人
(
ひと
)
となりて
柔弱
(
にうじやく
)
にのみ
育
(
そだ
)
ちし
身
(
み
)
は
是
(
こ
)
れと
覺
(
おぼ
)
えし
藝
(
げい
)
もなく
手
(
て
)
に
十露盤
(
そろばん
)
は
取
(
と
)
りならへど
物
(
もの
)
に
當
(
あた
)
りし
事
(
こと
)
なければ
時
(
とき
)
の
用
(
よう
)
には
立
(
た
)
ちもせず
坐
(
ざ
)
して
喰
(
くら
)
へば
空
(
むな
)
しくなる
山高帽子
(
やまたかばうし
)
半靴
(
はんぐつ
)
と
明日
(
きのふ
)
かざりし
身
(
み
)
の
廻
(
まは
)
りも
一
(
ひと
)
つ
賣
(
う
)
り
二
(
ふた
)
つ
賣
(
う
)
りはては
晦日
(
みそか
)
の
勘定
(
かんぢやう
)
さへ
胸
(
むね
)
につかふる
程
(
ほど
)
にもなりぬ。
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
柔
常用漢字
中学
部首:⽊
9画
弱
常用漢字
小2
部首:⼸
10画
“柔弱”で始まる語句
柔弱児
柔弱家
柔弱漢
柔弱男
柔弱者
柔弱者奴