“臺處”のいろいろな読み方と例文
新字:台処
読み方割合
だいどこ66.7%
だいどころ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
臺處だいどこへ抛り込んで置たら子細はあるまい、さあ履き替へて夫れをお出しと世話をやき、鼻緒の切れしを片手に提げて、それなら信さん行てお出、後刻のちに學校で逢はうぜの約束
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
のぶさんの下駄げたれがげてかう、臺處だいどこほうんでおいたら子細しさいはあるまい、さあへてれをおしと世話せわをやき、鼻緒はなをれしを片手かたてげて、それならのぶさんいつておいで
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
ひと女房にようぼうにだけはならずにくだされと異見ゐけんはれしが、かなしきは女子をなご寸燐まつちはこはりして一人口ひとりぐちすぐしがたく、さりとてひと臺處だいどころふも柔弱にうじやく身體からだなればつとめがたくて
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
太吉たきちつてますからといふに、おゝ左樣さうだとおもしたやうにおびいてながしへりれば、そゞろにむかしの我身わがみおもはれて九しやくけん臺處だいどころ行水ぎようずゐつかふとはゆめにもおもはぬもの
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)