“一人口”の読み方と例文
読み方割合
ひとりぐち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「なんの、一人口ひとりぐちは食えんでも、二人口は食える、というてな、猫を七匹も飼うよりゃ、わが子を育てる方が楽よね」
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
人の女房にだけはならずにゐて下されと異見を言はれしが、悲しきは女子をなごの身の寸燐まつちの箱はりして一人口ひとりぐちすぐしがたく、さりとて人の台処を這ふも柔弱の身体からだなれば勤めがたくて
にごりえ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
ひと女房にようぼうにだけはならずにくだされと異見ゐけんはれしが、かなしきは女子をなご寸燐まつちはこはりして一人口ひとりぐちすぐしがたく、さりとてひと臺處だいどころふも柔弱にうじやく身體からだなればつとめがたくて
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)