“鋒”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほこ39.5%
ほこさき34.2%
きっさき10.5%
さき5.3%
ほう5.3%
ぽこ2.6%
ホコサキ2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「うむ、汝先陣となるか。されば黄忠とほこを交え、いつわり負けて退却せよ、われに深き計あれば、必ず黄忠を擒にして見せよう」
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかし献身のうちに潜む反抗のほこさきは、いちとことばを交えた佐佐のみではなく、書院にいた役人一同の胸をも刺した。
最後の一句 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
侍たちは、彼を見ると、互いに目くばせをかわしながら、二人三人、きっさきをそろえたまま、じりじり前後から、つめよせて来た。
偸盗 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
その矛のさきよりしたたる潮りて一つの島と成れり。磤馭盧おのころ島と曰ふ。二神是に彼の島に降居まして、夫婦して洲国を産まんとす。
日本天変地異記 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
あの内閣や政党をこはす事の大好きな木堂ですら「ほう」とやらを見るためには、硝酸銀で硯を焼かなければならぬ、そんな勿体ない事が出来るものぢやないといつてゐる位だから。
硯と殿様 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
ぽこ詩人にて終りたらんとも信じがたく候。
人々に答ふ (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
哥人とあらむ者きたなくする目をよくさまし、此に憤りをオコし、思ひを凝して、よみ口のホコサキスルドにし、其事に随ひ、其物に因り、彼方此方のきらひなく
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)