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鋒
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きっさき
ふりがな文庫
“
鋒
(
きっさき
)” の例文
侍たちは、彼を見ると、互いに目くばせをかわしながら、二人三人、
鋒
(
きっさき
)
をそろえたまま、じりじり前後から、つめよせて来た。
偸盗
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
おゝ、ヂュリエット、
卿
(
おまひ
)
の
艶麗
(
あてやか
)
さが
俺
(
おれ
)
を
柔弱
(
にうじゃく
)
にならせて、
日頃
(
ひごろ
)
鍛
(
きた
)
うておいた
勇氣
(
ゆうき
)
の
鋒
(
きっさき
)
が
鈍
(
にぶ
)
ってしまうた。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
当面の敵を討って取り、ともかくも遁がれようと思ったらしく、頼兼は奮迅の勢いをもって、ただし
天井
(
てんじょう
)
に
鋒
(
きっさき
)
をあてては、刀折れて不覚をとるであろうと、
掬
(
すく
)
い斬りに斬りかかった。
あさひの鎧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「然れども立ちたる矢をも抜き給はず、流るる血をも拭ひ給はず、敷皮の上に立ちながら
大盃
(
おにさかづき
)
を三度傾けさせ給へば、
木寺相模
(
きでらさがみ
)
、四尺三寸の太刀の
鋒
(
きっさき
)
に敵の首をさし貫いて宮の御前に
畏
(
かしこま
)
り……」
大菩薩峠:05 龍神の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
こう呼ばわると刀の
鋒
(
きっさき
)
を、孫六はガバと口にくわえ、真っ逆さまに櫓より飛んだ。
あさひの鎧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
▼ もっと見る
いや、すでに後ろから、忍びよった男の
鉾
(
ほこ
)
は、危うく
鋒
(
きっさき
)
を、彼の背に擬している。が、その男は、不意に前へよろめくと、鉾の先に次郎の
水干
(
すいかん
)
の
袖
(
そで
)
を裂いて、うつむけにがくりと倒れた。
偸盗
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
と大音声に呼ばわって、
鋒
(
きっさき
)
に貫いた頼兼の首級を、高くかざして味方に示した。
あさひの鎧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
鋒
漢検準1級
部首:⾦
15画
“鋒”を含む語句
鋒鋩
先鋒
筆鋒
鋒尖
鋒先
鋭鋒
機鋒
鋒芒
鋒鉾
鯱鋒
論鋒
舌鋒
急先鋒
先鋒隊
気鋒
才鋒
鋒杉
談鋒資鋭
鋒矢
鋒止先
...