“求馬”の読み方と例文
読み方割合
もとめ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「十丁目の尾張樣御下屋敷にも變なことがあつたさうで、御留守居の安藤求馬もとめ樣と仰しやる方が、笹野の旦那の御口添へで、先刻お見えになつたよ」
文学士小林庄次郎氏も亡くなつた。史料編纂官の藤田明氏も亡くなつた。女子高等師範の須藤求馬もとめ氏も亡くなつた。文部編修官の重田しげた定一氏も亡くなつた。
津崎左近つざきさこんは助太刀のこいしりぞけられると、二三日家に閉じこもっていた。兼ねて求馬もとめと取換した起請文きしょうもんおもて反故ほごにするのが、いかにも彼にはつらく思われた。
或敵打の話 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)