“地蔵眉”の読み方と例文
旧字:地藏眉
読み方割合
じぞうまゆ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
濃いけれど柔かい地蔵眉じぞうまゆのお宮をば大事な秘密ないしょの楽しみにして思っていたものを、根性の悪い柳沢の嫉妬心しっとしんから、霊魂たましいの安息する棲家すみかを引っきまわされて、汚されたと思えば
うつり香 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
与平よへいという親仁おやじは、涅槃ねはんったような形で、どうに寝ながら、仏造ほとけづくったひたいを上げて、汗だらけだけれども目の涼しい、息子せがれ地蔵眉じぞうまゆの、愛くるしい、若い顔を見て、嬉しそうにうなずいて
三尺角 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
地蔵眉じぞうまゆの、眼が大きく、汗がじりじりとその両の頬に輝いている。
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)