たふ)” の例文
窮理きゆうりけつしてなるにあらず実践じつせんなんあさしと云はんや。魚肴さかな生臭なまぐさきがゆゑやすからず蔬菜やさい土臭つちくさしといへどもたふとし。
為文学者経 (新字旧仮名) / 内田魯庵三文字屋金平(著)
ひからびし手をもて母が炊ぎたるたふときいひぞしみじみと食す
小熊秀雄全集-01:短歌集 (新字旧仮名) / 小熊秀雄(著)
流転るてん現ずるたふときひらめきか。
(新字旧仮名) / 石川啄木(著)
あなたふと、懺悔ざんげと言へり。
春鳥集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
たふとし、あめ
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)
眼をつぶりたふとげのこといひたれどひきはもいでず鼠もいでず
小熊秀雄全集-01:短歌集 (新字旧仮名) / 小熊秀雄(著)