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尊
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たふと
ふりがな文庫
“
尊
(
たふと
)” の例文
平日
余
(
よ
)
に
示
(
しめ
)
していはれしは、我
雪頽
(
なだれ
)
に
撞
(
うた
)
れしとき筆を
採
(
と
)
りて
居
(
ゐ
)
たりしは、
尊
(
たふと
)
き
仏経
(
ぶつきやう
)
なりしゆゑたゞにやはとて一
字
(
じ
)
毎
(
ごと
)
に
念仏
(
ねんぶつ
)
申て
書居
(
かきを
)
れり
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
(是等の戰ひにトルクァート、己が
蓬髮
(
おどろのかみ
)
に
因
(
ちな
)
みて名を呼ばれたるクインツィオ、及びデーチとファービとはわが悦びて
甚
(
いた
)
く
尊
(
たふと
)
む
譽
(
ほまれ
)
を得たり)
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
技法
(
ぎはふ
)
の
尖鋭
(
せんえい
)
慧敏
(
けいびん
)
さは
如何
(
いか
)
ほどまでも
尊
(
たふと
)
ばれていい
筈
(
はず
)
だが、やたらに
相手
(
あひて
)
の
技法
(
ぎはふ
)
に
神經
(
しんけい
)
を
尖
(
と
)
がらして、
惡打
(
あくだ
)
を
怒
(
いか
)
り
罵
(
のゝし
)
り、
不覺
(
ふかく
)
の
過
(
あやま
)
ちを
責
(
せ
)
め
咎
(
とが
)
め
麻雀を語る
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
衝
(
つ
)
と
港口
(
みなとぐち
)
へ
飛
(
と
)
んで
消
(
き
)
えるのを
見
(
み
)
ました……あつと
思
(
おも
)
ふと
夢
(
ゆめ
)
は
覺
(
さ
)
めたが、
月明
(
つきあか
)
りに
霜
(
しも
)
の
薄煙
(
うすけぶ
)
りがあるばかり、
船
(
ふね
)
の
中
(
なか
)
に、
尊
(
たふと
)
い
香
(
かう
)
の
薫
(
かをり
)
が
殘
(
のこ
)
つたと。
印度更紗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
ロミオ
此
(
この
)
賤
(
いや
)
しい
手
(
て
)
で
尊
(
たふと
)
い
御堂
(
みだう
)
を
汚
(
けが
)
したを
罪
(
つみ
)
とあらば、
面
(
かほ
)
を
赧
(
あか
)
うした
二人
(
ふたり
)
の
巡禮
(
じゅんれい
)
、
此
(
この
)
唇
(
くちびる
)
めの
接觸
(
キッス
)
を
以
(
もっ
)
て、
粗
(
あら
)
い
手
(
て
)
の
穢
(
よご
)
した
痕
(
あと
)
を
滑
(
なめら
)
かに
淨
(
きよ
)
めませう。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
▼ もっと見る
そればツかりぢやアない、まア
此
(
こ
)
の
明治世界
(
めいぢせかい
)
にとつては
尊
(
たふと
)
い
御仁
(
おひと
)
さ、
福分
(
ふくぶん
)
もあり、
運
(
うん
)
もあるから
開運出世大黒天
(
かいうんしゆつせだいこくてん
)
さ。
七福神詣
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
子
(
こ
)
をおもふ
此
(
こ
)
の
尊
(
たふと
)
い
親心
(
おやごゝろ
)
!
親
(
おや
)
にとつて
子
(
こ
)
ほどのものがありませうか。
子
(
こ
)
どもは
生
(
いのち
)
の
種子
(
たね
)
であり、
子
(
こ
)
どもは
地
(
ち
)
を
嗣
(
つ
)
ぐものであり、
子
(
こ
)
どもは
天
(
てん
)
の
使
(
つかひ
)
であり。
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
内新好
(
ないしんかう
)
が『
一目
(
ひとめ
)
土堤
(
づゝみ
)
』に
穿
(
ゑぐ
)
りし
通
(
つう
)
仕込
(
じこみ
)
の
御
(
おん
)
作者
(
さくしや
)
様方
(
さまがた
)
一連
(
いちれん
)
を云ふなれば、其
職分
(
しよくぶん
)
の
更
(
さら
)
に
重
(
おも
)
くして
且
(
か
)
つ
尊
(
たふと
)
きは
豈
(
あ
)
に
夫
(
か
)
の
扇子
(
せんす
)
で
前額
(
ひたひ
)
を
鍛
(
きた
)
へる
野
(
の
)
幇間
(
だいこ
)
の
比
(
ひ
)
ならんや。
為文学者経
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
、
三文字屋金平
(著)
みな
位
(
くらゐ
)
の
高
(
たか
)
い
身分
(
みぶん
)
の
尊
(
たふと
)
い
方
(
かた
)
で、
一人
(
ひとり
)
は
石造
(
いしつくりの
)
皇子
(
みこ
)
、
一人
(
ひとり
)
は
車持
(
くらもちの
)
皇子
(
みこ
)
、
一人
(
ひとり
)
は
右大臣
(
うだいじん
)
阿倍御主人
(
あべのみうし
)
、
一人
(
ひとり
)
は
大納言
(
だいなごん
)
大伴御行
(
おほとものみゆき
)
、
一人
(
ひとり
)
は
中納言
(
ちゆうなごん
)
石上麻呂
(
いそのかみのまろ
)
でありました。
竹取物語
(旧字旧仮名)
/
和田万吉
(著)
抑
(
そも/\
)
われは
寄辺
(
よるべ
)
ない
浮浪学生
(
ふらうがくしやう
)
、
御主
(
おんあるじ
)
の
御名
(
みな
)
によりて、
森
(
もり
)
に
大路
(
おほぢ
)
に、
日々
(
にちにち
)
の
糧
(
かて
)
を
乞
(
こ
)
ひ
歩
(
ある
)
く
難渋
(
なんじふ
)
の
学徒
(
がくと
)
である。おのれ
今
(
いま
)
、
忝
(
かたじけな
)
くも
尊
(
たふと
)
い
光景
(
けしき
)
を
観
(
み
)
、
幼児
(
をさなご
)
の
言葉
(
ことば
)
を
聞
(
き
)
いた。
浮浪学生の話
(新字旧仮名)
/
マルセル・シュウォッブ
(著)
左様
(
さう
)
ぢや無い、私は
慥
(
たしか
)
に身も心も献げた
尊
(
たふと
)
き
丈夫
(
かた
)
が
在
(
あ
)
るのです、けれど篠田さん——貴方は少しも私の心
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
宝石類が昔から病気予防のために「お守り」として用ひられて居ることは言ふまでもなく、ダイヤモンドは「平和を
齎
(
もた
)
らし」「暴風を防ぐ」ものとして
尊
(
たふと
)
ばれて居る。
毒と迷信
(新字旧仮名)
/
小酒井不木
(著)
本朝に儒教を
尊
(
たふと
)
みて
専
(
もは
)
ら
王道
(
わうだう
)
の
輔
(
たすけ
)
とするは、
菟道
(
うぢ
)
の
王
(
きみ
)
、
百済
(
くだら
)
の
七六
王仁
(
わに
)
を召して学ばせ給ふをはじめなれば、此の
兄弟
(
はらから
)
の
王
(
きみ
)
の
御
(
み
)
心ぞ、
即
(
やが
)
て
漢土
(
もろこし
)
の
聖
(
ひじり
)
の御心ともいふべし。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
神樣
(
かみさま
)
と
申
(
まを
)
し
上
(
あ
)
げる
方
(
かた
)
は、
尊
(
たふと
)
くもありまた、
恐
(
おそ
)
ろしくもある
方
(
かた
)
で、われ/\の
祖先
(
そせん
)
におつしやつた
言葉
(
ことば
)
は、
祖先
(
そせん
)
の
人
(
ひと
)
たちが
恐
(
おそ
)
れ
愼
(
つゝ
)
しんで
承
(
うけたまは
)
り、
實行
(
じつこう
)
しなければならない
命令
(
めいれい
)
でありました。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
頭の鈍いガラツ八にも、何となく
失策平次
(
しくじりへいじ
)
の
尊
(
たふと
)
さがわかつたやうな氣がしました。
銭形平次捕物控:014 たぬき囃子
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
ものぐるひは悲しきものぞ
護
(
まも
)
らせる君こそたふとあはれ
尊
(
たふと
)
きけふの
尊
(
たふと
)
さや
つゆじも
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
東京の人と言へば、
直
(
す
)
ぐ
尊
(
たふと
)
いものに見える田舍町の人の眼をも
想
(
おも
)
ふた。
東光院
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
樫
(
かし
)
の
木
(
き
)
よ、
憎
(
にくみ
)
の
階
(
きざはし
)
、
尊
(
たふと
)
い
神木
(
しんぼく
)
、わたしの悲しい心の
悦
(
よろこび
)
。
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
花束よ、
尊
(
たふと
)
く、なつかしき花束よ
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
不断
(
ふだん
)
の
燻
(
くゆ
)
り、
内陣
(
ないぢん
)
の
尊
(
たふと
)
さ深さ
第二邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
高き、
尊
(
たふと
)
き、たぐひなき
天地有情
(旧字旧仮名)
/
土井晩翠
(著)
尊
(
たふと
)
かる淨土の寺の
春鳥集
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
進められ夫は何か
仔細
(
しさい
)
の有さうな事シテ然樣に
拷問
(
がうもん
)
に掛るには何か
證據
(
しようこ
)
がなくてはならず何ぞ
遁
(
のが
)
れ難き證據にても有しやと
尋
(
たづね
)
らるゝに藤八
謹
(
つゝし
)
んで答ふる樣先月二十日は節が
實母
(
じつぼ
)
の七年
忌
(
き
)
祥當なるにより大井川の東上新田村と申處に
尊
(
たふと
)
き
御僧
(
ごそう
)
が在る故何卒母の
供養
(
くやう
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
たとへば
他人
(
ひと
)
の願ひ
表示
(
しるし
)
となりて
外部
(
そと
)
にあらはるゝとき、
尊
(
たふと
)
き魂
言遁
(
いひのが
)
るゝことをせず、たゞちにこれを己が願ひとなすごとく 一三〇—一三二
神曲:02 浄火
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
以前
(
いぜん
)
の
少年
(
せうねん
)
も
手傳
(
てつだ
)
つて、これから
包
(
つゝみ
)
を
解
(
と
)
いて、
人參
(
にんじん
)
を
卓子
(
テエブル
)
一杯
(
いつぱい
)
に
積上
(
つみあ
)
げる。
異香
(
いかう
)
室内
(
しつない
)
に
滿
(
み
)
つ——で、
尊
(
たふと
)
さが
思遣
(
おもひや
)
られる。
人参
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
ロレ さゝ、
予
(
わし
)
と一しょにござれ。
速
(
はや
)
う
濟
(
すま
)
してのけう。
慮外
(
りょぐわい
)
ながら、
尊
(
たふと
)
い
教會
(
けうくわい
)
が
二人
(
ふたり
)
を
一人
(
ひとり
)
に
合體
(
がったい
)
さするまでは、さし
對
(
むか
)
ひでゐてはなりませぬのぢゃ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
パーシユーズは困つて、「もつと
尊
(
たふと
)
い物を求めて下さい。メヂューサの首でも自分は辞せない」と
口
(
くち
)
辷
(
すべ
)
らす。王は
忽
(
たちま
)
ち、「それぢやメヂューサの首を持つて来て貰はう」
毒と迷信
(新字旧仮名)
/
小酒井不木
(著)
とまり山をするもの、このふぢづるなければ水をくむ事ならず、よしや
縄
(
なは
)
を用ふとも此藤の
強
(
つよき
)
にはおよぶまじ。このゆゑに泊り山するものら、此
蔓
(
つる
)
を
宝
(
たから
)
のごとく
尊
(
たふと
)
ぶとぞ。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
かうなつて來ると、一體私は
内容
(
ないよう
)
の方に心を
惹
(
ひ
)
かれるものですが、とても形式方面の
缺點
(
けつてん
)
や
非難
(
ひなん
)
を
顧
(
かへり
)
みる暇はありません。その
描
(
ゑが
)
かれてゐる事に對して、作の大きな
尊
(
たふと
)
さを
感
(
かん
)
じて了ふのです。
三作家に就ての感想
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
尊
(
たふと
)
いあすこの
水盤
(
すゐばん
)
へ
乘
(
の
)
つてみたなら
嘸
(
さぞ
)
よからう。
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
尊
(
たふと
)
くなつかしき日よ、われは今
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
かくてかの
尊
(
たふと
)
き
徴號
(
しるし
)
、いよ/\つよく目を燃やしつゝ、我をながく
驚異
(
あやしみ
)
のうちにとめおかじとて、答ふらく 八五—八七
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
百人一首
(
ひやくにんいつしゆ
)
と
云
(
い
)
ふ
歌
(
うた
)
の
本
(
ほん
)
においで
遊
(
あそ
)
ばす、
貴方方
(
あなたがた
)
にはお
解
(
わか
)
りあるまい、
尊
(
たふと
)
い
姫君
(
ひめぎみ
)
の
繪姿
(
ゑすがた
)
に、
面影
(
おもかげ
)
の
肖
(
に
)
させられた
御方
(
おかた
)
から、お
聲
(
こゑ
)
がかりがありました、
其
(
そ
)
の
言葉
(
ことば
)
に
違
(
ちが
)
ひありませぬ。
印度更紗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
大昔のヘブライ人が「デーン」と称して居たものと同じであつてヤコブの時代には非常に
尊
(
たふと
)
ばれた「創成」の歴史によると、リユーベンが野に於てこの植物を見つけ、其の母のリエーに与へた。
毒と迷信
(新字旧仮名)
/
小酒井不木
(著)
この作の
有
(
も
)
つ
尊
(
たふと
)
さを
主張
(
しゆちやう
)
して止まなかつたのです。
三作家に就ての感想
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
内なる
尊
(
たふと
)
き物皆を
香
(
か
)
として
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
また
最終
(
いやはて
)
の夜と
最始
(
いやさき
)
の晝との間に、これらの道のいづれによりても、かく
尊
(
たふと
)
くかく
偉
(
おほい
)
なる
業
(
わざ
)
は爲されしことなし爲さるゝことあらじ 一一二—一一四
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
師斯く、かの
尊
(
たふと
)
き民
手背
(
てのおもて
)
をもて示して曰ふ。さらば身をめぐらして先に進め。 一〇〇—一〇二
神曲:02 浄火
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
“尊”の意味
《名詞》
(ソン)中国古代の酒器。
(みこと)神や神格化された人物に付ける敬称。
(出典:Wiktionary)
尊
常用漢字
小6
部首:⼨
12画
“尊”を含む語句
尊敬
尊重
尊者
日本武尊
素盞嗚尊
尊澄
天真宗豊祖父尊様
尊体
足利尊氏
本尊
尊氏
武尊
尊崇
尊王攘夷
唯我独尊
地蔵尊
素戔嗚尊
自尊心
伊弉諾尊
尊公
...