“内陣”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ないじん60.0%
ないぢん26.7%
なか6.7%
ネーヴ6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と渋沢は、薬師如来の内陣ないじんが見える本堂の隅柱すみばしらりかかった。春さきのが、露八の背と渋沢の横顔へ、波紋のように明るくした。
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
其れからたヽみの破れを新聞で張つた、はしらゆがんだ居間ゐまを二つとほつて、横手の光琳の梅を書いたふるぼけた大きい襖子ふすまを開けると十畳敷許の内陣ないぢん
蓬生 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
茶話記者がある時大和の久米寺くめでらまゐつたことがあつた。本堂の蔀格子しとみがうしにつかまつて内陣なかを覗き込むでゐると、後ろから
偉大なる殿堂の内陣ネーヴのぞけよ。
傾ける殿堂 (新字旧仮名) / 上里春生(著)