たうと)” の例文
以上いじやう概括がいくわつしてその特質とくしつげると、神佛しんぶつたうといもの、幽靈ゆうれいすごいもの、化物ばけもの可笑おかしなもの、精靈せいれうむしうつくしいもの、怪動物くわいどうぶつ面白おもしろいものとる。
妖怪研究 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
ひどくたうといものゝやうに思はれたのであつたが、それも日が経つて見ると、段々厭気がさして来るのであつた。
余震の一夜 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
承知致さぬうちと敵の名前は申されぬ善惡共ぜんあくとも御承知下されたる言御挨拶あいさつの上御話申べしといふに重四郎成程御道理もつともの儀武士たる者は義を見てざるはゆうきなりと云詞をたうと拙者それがし
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
今にいたりても神灵しんれいの明々たる事おそるべしたうとむべし。
埃及えじぷとにはあたまとりだのけものだの色々いろ/\化物ばけものがあるがみな此内このうちである。この(一)にぞくするものはがいして神祕的しんぴてきたうとい。
妖怪研究 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
今にいたりても神灵しんれいの明々たる事おそるべしたうとむべし。
たとへば六觀音くわんのん元々もと/\大化物おほばけものである、しかその澤山たくさんかた工夫くふうによつて、その工合ぐあひ可笑おかしくなく、かへつてたうとえる。けつして滑稽こつけいえるやうな下手へたなことはしない。
妖怪研究 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)