“大和絵”の読み方と例文
読み方割合
やまとえ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
古代仏画を摸写もしゃしたことのある、大和絵やまとえ出の人の絵には、どうしても出て来ずには居ぬ、極度な感覚風なものがあるのである。
山越しの阿弥陀像の画因 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
席は広間に設けられた、かけつらねた燭台しょくだいはまばゆいほど明るく、大和絵やまとえを描いた屏風びょうぶ丹青たんせいも浮くばかり美しかった。
日本婦道記:糸車 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
なだらかな丘と、おだやかな流れと、それらのものを一層やんわりぼやけさせている夕もやと、つまり、いかにも大和絵やまとえにありそうな温雅で平和な眺望なのである。
蘆刈 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)