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大和絵
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やまとえ
ふりがな文庫
“
大和絵
(
やまとえ
)” の例文
古代仏画を
摸写
(
もしゃ
)
したことのある、
大和絵
(
やまとえ
)
出の人の絵には、どうしても出て来ずには居ぬ、極度な感覚風なものがあるのである。
山越しの阿弥陀像の画因
(新字新仮名)
/
折口信夫
(著)
席は広間に設けられた、かけつらねた
燭台
(
しょくだい
)
はまばゆいほど明るく、
大和絵
(
やまとえ
)
を描いた
屏風
(
びょうぶ
)
の
丹青
(
たんせい
)
も浮くばかり美しかった。
日本婦道記:糸車
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
なだらかな丘と、おだやかな流れと、それらのものを一層やんわりぼやけさせている夕もやと、つまり、いかにも
大和絵
(
やまとえ
)
にありそうな温雅で平和な眺望なのである。
蘆刈
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
ともかく、これまで叙景的といえば陰影のない
大和絵
(
やまとえ
)
風の色彩感をそそる歌が多かったのに、ここで大気と外光との陰影を伴った自然を歌にしようとしはじめたのである。
中世の文学伝統
(新字新仮名)
/
風巻景次郎
(著)
自分は
大和絵
(
やまとえ
)
の一派をまなんだのであるが、その派としては、かつてまなんだ師よりも、高く評価されるようになり、幕府の絵師にあげられようとさえした。
樅ノ木は残った:03 第三部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
“大和絵”の解説
大和絵(やまとえ)は、日本絵画の分野のひとつ。中国風の絵画「唐絵」(からえ)に対する呼称であり、平安時代以来発達した日本風の絵画のこと。「陸絵」「和絵」などとも表記され、「倭絵」「和画」と書いて「やまとえ」と読むこともある。これら漢字表記の揺れを嫌い、ひらがなで「やまと絵」と表記することが多い。中世を通じて描き続けられ、近代・現代の日本画にも影響を及ぼしている。狩野派は大和絵の伝統と、漢画の技法・主題を統合したと自称する(『本朝画史』)。
(出典:Wikipedia)
大
常用漢字
小1
部首:⼤
3画
和
常用漢字
小3
部首:⼝
8画
絵
常用漢字
小2
部首:⽷
12画
“大和絵”で始まる語句
大和絵巻
大和絵風