“やぐ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
夜具90.7%
家具3.7%
3.7%
道具1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おまけに、もえ夜具やぐぶろしきを上被うはつぱりにかけて、つゝんでた。ひとつはそれにたいする敵愾心てきがいしんくははつたので。……奮發ふんぱつした。
火の用心の事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
まをさばそのこゝろうらみなり父樣とゝさま惡計わるだくみそれおあそばすにおこたへのことばもなけれどそのくやしさもかなしさもおまへさまにおとることかは人知ひとしらぬ家具やぐえり何故なにゆゑにぬるゝものぞなみだいろのもしあらば此袖このそでひとつにおうたがひはれやうものひとあなけものとはあまりのおほせつもりても御覽ごらんぜよつながれねど
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
ぎょくはそこでやぐべて暫く女をやすまし、自分は他のへやへいって寝たが、朝になって女の所へいってみると、女は帰ったのかもういなかった。
阿英 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
「じゃあ御免をこうむるよ」こう云って次の間へゆく、そこは女主人の寝間らしく、色なまめかしい道具やぐがのべてある、主計は羽折とはかまをぬいだなり、その中へもぐりこんで寝てしまった。
主計は忙しい (新字新仮名) / 山本周五郎(著)