“やぎ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ヤギ
語句割合
山羊85.4%
野羊7.3%
八木2.4%
八鬼1.2%
夜具1.2%
夜着1.2%
養宜1.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それから一足をそりに、一足を山羊やぎの背に載せて走らせ、満月の昏時くれどき、明とも暗とも付かぬうちに王宮に到った。
白い山羊やぎの背に、二箇の酒瓶さかがめを乗せて、それをひいてきた旅の老人が、桑の下に立って、独りで何やら感嘆していた。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
衣裳屋のショーウインドウのマネキン人形はまだ消えない朝の電燈の下で今年の秋の流行はペルシャ野羊やぎであることを使嗾しそうして居る。
ドーヴィル物語 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
この映画と同時にロシアのニュース映画を見た中に、たぶんカリニンであったか、野羊やぎひげのにがい老人が展覧会を見てあるくところがあった。
映画雑感(Ⅰ) (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
村上松五郎は八木やぎ八名田やなだ辺へ参っては天下御禁制の賭博てなぐさみを致してぶら/\暮して居ります。
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
それからさきに帰ったもうひとりは、八木やぎさんという貿易会社の社長さんで、やっぱり惣右衛門の子孫なのだ。
怪奇四十面相 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
この地方には八鬼やぎ山だの九鬼くきだのと、鬼という字のつく地名が多い。
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ほんの仔豚の肉だけという極く軽い夕食をしたためると、さっそく彼は着物をぬぎすてて、夜具やぎの中へもぐりこむなり、ぐっすりと深い眠りにおちた。
静岡しずおかの何でも町端まちはずれが、その人の父が其処そこの屋敷に住んだところ、半年はんねんばかりというものは不思議な出来事が続けさまで、発端は五月頃、庭へ五六輪、菖蒲あやめさいていたそうでその花を一朝ひとあさ奇麗にもぎって、戸棚の夜着やぎの中に入れてあった。
一寸怪 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
歸途は四國街道の養宜やぎの松原を眞直ぐに取つて、途中廣田村中條なかすぢの蛭子神社に立寄り、夕刻洲本の宿へ歸り着いた。