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紙衾
ふりがな文庫
“紙衾”の読み方と例文
読み方
割合
かみぶすま
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かみぶすま
(逆引き)
看板を
書
(
かき
)
かえる
隙
(
ひま
)
もない、まだ出たてだという、新しさより、一人旅の木賃宿に、かよわい女が
紙衾
(
かみぶすま
)
の可哀さが見えた。
第二菎蒻本
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
父の行綱は皺だらけになった
紙衾
(
かみぶすま
)
を少し掻いやりながら、
蘆
(
あし
)
の穂綿のうすい蒲団の上に起き直った。
玉藻の前
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
いつも早起きのあの翁が日の高うなるまで戸をあけぬのを不審がって、近所のものが隙きまからそっと覗いてみたら、翁は
紙衾
(
かみぶすま
)
から半身這い出して、両手に
空
(
くう
)
をつかんだままで……。
玉藻の前
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
紙衾(かみぶすま)の例文をもっと
(2作品)
見る
“紙衾”の解説
紙衾(かみふすま)とは、和紙を原料とした寝具である。
和紙は元来、麻クズなどを原料として製造されたため、衣料や寝具への利用も可能で、平安中期に和紙が大量生産されたことから、文具以外にも利用されるようになった。
紙衾は和紙を布団とした物で、中に綿や藁などを入れた物も作られた。
平安中期から江戸時代に至るまで、庶民の中でも概して貧しい人たちに広く使用されたが、丈夫で軽く、携帯に便利なため、武士や俳人に愛好され、松尾芭蕉には『紙衾ノ記』という作品もある。
(出典:Wikipedia)
紙
常用漢字
小2
部首:⽷
10画
衾
漢検1級
部首:⾐
10画
“紙”で始まる語句
紙片
紙
紙幣
紙鳶
紙屑
紙燭
紙入
紙縒
紙袋
紙捻
“紙衾”のふりがなが多い著者
泉鏡花
岡本綺堂