“物屋”の読み方と例文
読み方割合
ものや100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私は先年、秋田県の花輪はなわ町の物屋ものやたのんで、絹地きぬじにこの紫根染しこんぞめをしてもらったが、なかなかゆかしい地色じいろができ、これを娘の羽織はおりに仕立てた。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
そのとき、清吉せいきちは、ちょうど物屋ものやまえとおりかけていました。かれは、まだ十さいぐらいの少年しょうねんであります。このあさははのいいつけでようたしにいく途中とちゅうでした。
戦争はぼくをおとなにした (新字新仮名) / 小川未明(著)
私はさらに同物屋ものや茜染あかねぞめもしてもらったが、茜染あかねぞめの色は赤味がかったオレンジ色であるから、あまり引き立たないが、なんとなく上品である。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)