“店屋物”の読み方と例文
読み方割合
てんやもの100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
煮売屋にうりやすなわち飲食店の出現はその一つである。いわゆる店屋物てんやものの主たるものは餅と団子、一方にはまた粗末ながら酒のさかなであった。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
「あつしは裸馬はだかうまで、何處へ轉がしたつて怪我はしません。それに小夜菊は、あつしに店屋物てんやもの一つ取らせないやうに、それは/\氣をくばりますよ」
いくら新宿をそばに控えているからといって、今どきの場末の稽古師匠が毎日店屋物てんやものを取ったり、刺身を食ったり、そんなに贅沢ができる筈がねえ。
半七捕物帳:08 帯取りの池 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)