“煮売屋”の読み方と例文
読み方割合
にうりや100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
煮売屋にうりやすなわち飲食店の出現はその一つである。いわゆる店屋物てんやものの主たるものは餅と団子、一方にはまた粗末ながら酒のさかなであった。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
旅籠屋はたごや煮売屋にうりやを始め、どんな台所ででも重宝がられました。この皿には昔は巧みな絵を描きましたが、いつしか絶えて今は無地ものばかりであります。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
馬市うまいちでも立つように、畑道や草原のなかに、煮売屋にうりやが出ているし、さまざまな露店商人あきんどが荷をひろげている。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)