煮売屋にうりや)” の例文
煮売屋にうりやすなわち飲食店の出現はその一つである。いわゆる店屋物てんやものの主たるものは餅と団子、一方にはまた粗末ながら酒のさかなであった。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
旅籠屋はたごや煮売屋にうりやを始め、どんな台所ででも重宝がられました。この皿には昔は巧みな絵を描きましたが、いつしか絶えて今は無地ものばかりであります。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
馬市うまいちでも立つように、畑道や草原のなかに、煮売屋にうりやが出ているし、さまざまな露店商人あきんどが荷をひろげている。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
煮売屋にうりやを開いております私の弟の処へ立ち寄りまして「うちの若旦那を見かけなんだか」とたずねますと
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
これらの皿は、普通「石皿」とか「砂皿」とか「鰊皿にしんざら」とか呼ばれている。分布は本邦中部一帯にわたる。多くは煮売屋にうりやの店先やまたは民家の勝手元で用いられた。
工芸の道 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)