“なんぽう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
南方91.7%
南保8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
此處こゝ印度洋インドやうもズツト南方なんぽうへんした無人島むじんとうで、一番いちばんちかいマダカツスル群島ぐんたうへも一千哩いつせんマイル以上いじやう亞細亞大陸アジアたいりくや、歐羅巴洲エウロツパしうまでは、幾千幾百哩いくせんいくひやくマイルあるかわからぬほど
山奥といっても、南方なんぽうのことですから、夏はそうとうに暑く、水のほとりがなつかしくなります。
山の別荘の少年 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
御池みいけ十郎左衛門だの太田黒兵助おおたぐろひょうすけだの、南保なんぽう余一兵衛、小橋蔵人くらんどなどとよぶ十剣の人たちは、その演舌が気にくわない顔つきで
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
まわりには、これも久しぶりで会う植田良平とか、南保なんぽう余一兵衛とか、御池、太田黒などという古参門下が彼を取り囲み
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、口を濁した後で、南保なんぽう余一兵衛という古参がいった。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)