“泥汁”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
どろ66.7%
どろじる33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
皆無言で、そして泥汁どろね上げぬ樣に、極めて靜々と、一足毎に氣を配つて歩いて居るのだ。兩側の屋根、低い家には、時に十何年前の同窓であつた男の見える事がある。
葬列 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
皆無言で、そして、泥汁どろを撥ね上げぬ様に、極めて静々と、一足毎に気を配つて歩いて居るのだ。両側の屋根の低い家には、時に十何年前の同窓であつた男の見える事がある。
葬列 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
両手を希薄な泥汁どろじるに浸したのちに、その手で回転する団塊の胴を両方から押えながら下から上へとだんだんなで上げると、今まではただの不規則な土塊であったものが
空想日録 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)