泥汁どろ)” の例文
皆無言で、そして泥汁どろね上げぬ樣に、極めて靜々と、一足毎に氣を配つて歩いて居るのだ。兩側の屋根、低い家には、時に十何年前の同窓であつた男の見える事がある。
葬列 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
皆無言で、そして、泥汁どろを撥ね上げぬ様に、極めて静々と、一足毎に気を配つて歩いて居るのだ。両側の屋根の低い家には、時に十何年前の同窓であつた男の見える事がある。
葬列 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)