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泥土
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どろ
ふりがな文庫
“
泥土
(
どろ
)” の例文
依て此石を庚申塚に祭り上に
泥土
(
どろ
)
を
塗
(
ぬり
)
て光をかくす、今
猶
(
なほ
)
苔
(
こけ
)
むしてあり。
好事
(
かうず
)
の人この石を
乞
(
こ
)
へども
村人
(
そんじん
)
祟
(
たゝり
)
あらん㕝を
惧
(
おそれ
)
てゆるさずとぞ。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
光秀について来た側臣の重なる人々も、そこで
泥土
(
どろ
)
の手足を洗い、濡れ
蓑
(
みの
)
を積んで、十幾名かは、本丸のほうへ通されて行った。
新書太閤記:07 第七分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
加賀さまの
雪振舞
(
ゆきぶるまい
)
。——加賀屋敷、冷てえ土だと
泥土
(
どろ
)
を
舐
(
な
)
め、と
川柳点
(
せんりゅうてん
)
にもあるくらいで、盛夏の候、江戸の行事のひとつ。
顎十郎捕物帳:08 氷献上
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
『
何
(
なに
)
、
左樣
(
さう
)
でない、
此
(
この
)
獸
(
じう
)
は
泥土
(
どろ
)
と、
松脂
(
まつやに
)
とで、
毛皮
(
けがわ
)
を
鐵
(
てつ
)
のやうに
固
(
かた
)
めて
居
(
を
)
るのだから、
小銃
(
せうじう
)
の
彈丸
(
たま
)
位
(
ぐらい
)
では
容易
(
ようゐ
)
に
貫
(
つらぬ
)
く
事
(
こと
)
が
出來
(
でき
)
ないのさ。』と
私
(
わたくし
)
は
慰
(
なぐさ
)
めた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
彼女は続いて手を伸ばせば、紫藤は泥と水のなかから飛び上りさま、水を含んだ
泥土
(
どろ
)
を吐き、地に落ちたがたちまち、彼女が以前作ったような小さいものになった。
不周山
(新字新仮名)
/
魯迅
(著)
▼ もっと見る
女は、そこに金剛のやうな藝術の力はあつても、花のやうな容貌がなければ魅力の
均衡
(
つりあひ
)
は保たれる筈がなかつた。みのるの舞臺は、ある一面からは
泥土
(
どろ
)
を投げ付けられる樣な
誹笑
(
そしり
)
を受けたのであつた。
木乃伊の口紅
(旧字旧仮名)
/
田村俊子
(著)
大鍬の
泥土
(
どろ
)
をかきおとすのもわすれて
風は草木にささやいた:01 風は草木にささやいた
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
依て此石を庚申塚に祭り上に
泥土
(
どろ
)
を
塗
(
ぬり
)
て光をかくす、今
猶
(
なほ
)
苔
(
こけ
)
むしてあり。
好事
(
かうず
)
の人この石を
乞
(
こ
)
へども
村人
(
そんじん
)
祟
(
たゝり
)
あらん㕝を
惧
(
おそれ
)
てゆるさずとぞ。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
「あーあ!」彼女はもちろん自分が作ったものとは思いつつも、この白い
薯
(
いも
)
のようなものが、
泥土
(
どろ
)
のなかにあったのかと思うと、非常に不思議でたまらないのである。
不周山
(新字新仮名)
/
魯迅
(著)
その顔にも
泥土
(
どろ
)
が
刎
(
は
)
ね上がっていて、乱れた髪の毛がかかり、総体に鬼気のある姿を、さらに
嶮
(
けわ
)
しい身構えに固くして、
隼
(
はやぶさ
)
が翼を収めているようにじっと隅へ身を寄せているのだった。
旗岡巡査
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
泥
常用漢字
中学
部首:⽔
8画
土
常用漢字
小1
部首:⼟
3画
“泥土”で始まる語句
泥土層
泥土塗