“寧楽”の読み方と例文
読み方割合
なら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この重大な契機は、思想が急激に発達した飛鳥あすか寧楽なら時代においても失われなかった。天皇は、宇宙を支配せる「道」の代表者或いは象徴である。
蝸牛の角 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
上代じょうだい寧楽ならの文明は、輝かしき美麗な女を生んで、仏画に仏像に、その面影を残しとどめている。平安期は貴族の娘の麗わしさばかりを記している。
明治大正美人追憶 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
和銅元年、元明げんめい天皇御製歌である。寧楽なら宮遷都は和銅三年だから、和銅元年には天皇はいまだ藤原宮においでになった。即ち和銅元年は御即位になった年である。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)