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臆
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お
ふりがな文庫
“
臆
(
お
)” の例文
小酒井さんは場所慣れた人であり、何人にも
臆
(
お
)
めない人であり、どのような環境にも融合することの出来る人でした。
小酒井さんのことども
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
オースチンリードで出来合いをすこし直さしたモーニングの突立った肩が黄いろい金鎖草の花房に
臆
(
お
)
じた挨拶をしながら庭の門を入る。東洋風の
鞣革
(
なめしがわ
)
の皮膚、鞣革の手の皮膚。
百喩経
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
地丸左陣は静かに進み、定めの席へ端座すると、グイと
臆
(
お
)
めず相手を見たが、五分の隙もない構えである。
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
華美な身装、
濃艶
(
のうえん
)
な縹緻、それから
推
(
お
)
すと良家の娘で、令嬢と云ってもよい程であったが、その大胆な行動や、物に
臆
(
お
)
じない振舞から見れば素人娘とは受け取れない。
大捕物仙人壺
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
年はおよそ十七ばかり、地丸左陣を
凝然
(
じっ
)
と見詰め、
臆
(
お
)
じも恐れもせず立っている。
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
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「お酒は嫌いでございます」鳰鳥は
臆
(
お
)
めずにまた云った。
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
臆
常用漢字
中学
部首:⾁
17画
“臆”を含む語句
臆病
記臆
気臆
臆気
臆病心
臆測
臆病者
臆病風
臆劫
胸臆
氣臆
臆病神
御記臆
臆面
臆断
臆説
揣摩臆測
臆病口
臆心
臆病癖
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