“笹葉”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ささっぱ33.3%
ささつぱ16.7%
ささは16.7%
ささば16.7%
さゝつぱ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ところで、穿いた草履が、笹葉ささっぱでも踏む心持こころもちにバサリとする。……暗い中に、三つ並んでいるんです。
古狢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そして左隣の垣に接した処を歩いて、明のさしてゐる間を通り越した。雨がざつざつと降つてゐるので、笹葉ささつぱが落ちて積つてじくじくになつてゐる上を踏んでも、少しも音は聞えないのである。
金貨 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
夜はけた。彼女は椎のこずえの上に、むらがった笹葉ささばの上に、そうして、しずかな暗闇に垂れ下った藤蔓ふじづる隙々すきずきに、亡き卑狗ひこ大兄おおえの姿を見た。
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)
大磯おほいそちかくなつてやつ諸君しよくん晝飯ちうはんをはり、自分じぶんは二空箱あきばこひとつには笹葉さゝつぱのこり一には煮肴にざかなしるあとだけがのこつてやつをかたづけて腰掛こしかけした押込おしこみ、老婦人らうふじんは三空箱あきばこ丁寧ていねいかさねて
湯ヶ原ゆき (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)