笹葉ささつぱ)” の例文
そして左隣の垣に接した処を歩いて、明のさしてゐる間を通り越した。雨がざつざつと降つてゐるので、笹葉ささつぱが落ちて積つてじくじくになつてゐる上を踏んでも、少しも音は聞えないのである。
金貨 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)