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拳下
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こぶしさが
ふりがな文庫
“
拳下
(
こぶしさが
)” の例文
振袖源太は、赤地總模樣の大振袖の腕を
捲
(
まく
)
り上げて、
拳下
(
こぶしさが
)
りに一刀を構へたまゝ。三丈餘りの
高梁
(
たかはり
)
の上から、土間の平次を見下ろしました。
銭形平次捕物控:002 振袖源太
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
光秀が之を取れば、随時に秀吉の左翼から、
拳下
(
こぶしさが
)
りに弓鉄砲を打ち放して切ってかかることが出来るし、秀吉が之を取れば逆に光秀軍の右翼を脅威することが出来るのである。
所謂
(
いわゆる
)
兵家の争地である。
山崎合戦
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
主人の床はお島が敷くから、佛樣の膝から
拳下
(
こぶしさが
)
りに鐵砲の筒口を向けると、唐紙越しに半兵衞の胸を撃つことは、ちやんと前から見當をつけて置いたんだらう
銭形平次捕物控:155 仏像の膝
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
穴の
縁
(
ふち
)
が少し
焦
(
こ
)
げてゐるところを見ると、此の位置から
拳下
(
こぶしさが
)
りに撃つたもので、その工合は臺の上に
結跏趺坐
(
けつかふざ
)
した佛像が、膝だめに打つ放したものとしか思はれません。
銭形平次捕物控:155 仏像の膝
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「いや、お隣りの羽目まで、庭の一番深いところで五間そこ/\。羽目には手掛りも足掛りもないし、屋根の上から弓を射たのでは
拳下
(
こぶしさが
)
りに狙つても、茶の間の奧の唐紙へは來ませんよ」
銭形平次捕物控:248 屠蘇の杯
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
拳
常用漢字
中学
部首:⼿
10画
下
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
“拳”で始まる語句
拳
拳銃
拳固
拳骨
拳闘
拳法
拳大
拳闘家
拳突
拳石