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喫
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くら
ふりがな文庫
“
喫
(
くら
)” の例文
却説
(
さて
)
兎と熟兎は物の食べようを異にす、たとえば
蕪菁
(
かぶ
)
を
喫
(
くら
)
うるに兎や鼠は皮を
剥
(
は
)
いで地に残し身のみ食うる、熟兎は皮も身も食べて
畢
(
しま
)
う。
十二支考:02 兎に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
苦味
(
くみ
)
丁幾
(
ちんき
)
を服し、ペプシンを服し、粥を煑て吸ひ、フランス麪麭を
購
(
あがた
)
ひて
喫
(
くら
)
ひ、壓し麥を喫ふのを見ることは多いが、咀嚼時間を長くして
努力論
(旧字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
手に手をとりくみて日を
経
(
へ
)
給ふが、
終
(
つひ
)
に
心神
(
こころ
)
みだれ、生きてありし日に
違
(
たが
)
はず
戯
(
たはぶ
)
れつつも、其の肉の腐り
爛
(
ただ
)
るるを
吝
(
をし
)
みて、肉を吸ひ骨を
嘗
(
な
)
めて、
四七
はた
喫
(
くら
)
ひつくしぬ。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
何云ってやがるのだ、この
比
(
ごろ
)
こそ、あんまりへんなこともしないが、大酒を
喫
(
くら
)
って、お
父
(
とっ
)
さんを
春心
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
「ちびと二人で、あのきちがいをつかまえて来い。そうでないと
椎
(
つち
)
を
喫
(
くら
)
わしてくれるぞ。」
汪士秀
(新字新仮名)
/
蒲 松齢
(著)
▼ もっと見る
みずから
喫
(
くら
)
わず
懐
(
ふところ
)
に収め
宮本武蔵:06 空の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
何ぞ下痢を停めんとて氷を
喫
(
くら
)
うに異ならん。かく神社を乱合し、神職を増置増給して神道を張り国民を感化せんとの言なれど、神職多くはその人にあらず。
神社合祀に関する意見
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
アア
詰
(
つま
)
らねえ、こう何もかもぐりはまになった日にゃあ、おれほどのものでもどうもならねえッ。いめえましい、酒でも
喫
(
くら
)
ってやれか。オイ、おとま、一
升
(
しょう
)
ばかり取って来な。
貧乏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
又
一〇七
卑吝
(
ひりん
)
貪酷
(
どんこう
)
の人は、金銀を見ては父母のごとくしたしみ、
食
(
くら
)
ふべきをも
喫
(
くら
)
はず、
一〇八
穿
(
き
)
べきをも
着
(
き
)
ず、得がたきいのちさへ惜しとおもはで、起きておもひ臥してわすれねば
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
「
※猧
(
さんか
)
児、猫子の
腥
(
なまにく
)
を
喫
(
くら
)
わんと欲するか。」
庚娘
(新字新仮名)
/
蒲 松齢
(著)
又
男子
(
なんし
)
にも、
六八
隋
(
ずゐ
)
の
煬帝
(
やうだい
)
の
臣家
(
しんか
)
に
六九
麻叔謀
(
ましゆくぼう
)
といふもの、
小児
(
せうに
)
の肉を
嗜好
(
この
)
みて、
潜
(
ひそか
)
に民の小児を
偸
(
ぬす
)
み、これを
蒸
(
む
)
して
喫
(
くら
)
ひしも
七〇
あなれど、是は浅ましき
七一
夷
(
えびす
)
心にて、
主
(
あるじ
)
のかたり給ふとは
異
(
こと
)
なり。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
喫
常用漢字
中学
部首:⼝
12画
“喫”を含む語句
喫驚
喫茶店
喫煙室
喫飯
喫了
黄泉戸喫
喫茶
一喫
喫茶室
満喫
喫烟
滿喫
召喫
喫煙珈琲店
喫掛
喫茶館
喫付
飲喫
面喫
着衣喫飯
...