“丁幾”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
チンキ50.0%
ちんき50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
朝、胃痛ひどく、阿片あへん丁幾チンキ服用。ために、咽喉のどかわき、手足のしびれるような感じがしきりにする。部分的錯乱と、全体的痴呆。
光と風と夢 (新字新仮名) / 中島敦(著)
アンモニア水が蜂の針の毒を消す事はよく人の知る処であるが、ある人の経験では、それよりも幾那キニーネをアンモニア水に溶かした丁幾チンキが一層有効だそうである。
話の種 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
一個は「阿片丁幾ちんき(毒薬)」と記して有る、一個は「発病の際頓服とんぷくす可し」とあり、残る一個は単に「興奮薬」とのみ記して有る。
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
苦味くみ丁幾ちんきを服し、ペプシンを服し、粥を煑て吸ひ、フランス麪麭をあがたひてくらひ、壓し麥を喫ふのを見ることは多いが、咀嚼時間を長くして
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)