“頓服”の読み方と例文
読み方割合
とんぷく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一個は「阿片丁幾ちんき(毒薬)」と記して有る、一個は「発病の際頓服とんぷくす可し」とあり、残る一個は単に「興奮薬」とのみ記して有る。
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
五分ののち病症はインフルエンザときまった。今夜頓服とんぷくを飲んで、なるべく風にあたらないようにしろという注意である。
三四郎 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
謡曲中毒もここまで来ると既に病膏肓やまいこうこうに入ったというもので、頓服とんぷく的忠告や注射的批難位では中々治るものでない。
謡曲黒白談 (新字新仮名) / 夢野久作(著)