“ちんき”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:チンキ
語句割合
珍奇30.4%
沈毅26.1%
丁幾8.7%
珍稀8.7%
珎奇8.7%
陳暉4.3%
陳紀4.3%
珍貴4.3%
陳嬉4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
天下のひろきには珍奇ちんきなる事おほきものなりけり云云。是も奇石きせきの一るゐなれば筆のついでにしるしつ。
そもそも富士男君の寛仁大度かんじんたいど、ゴルドン君の慎重熟慮しんちょうじゅくりょ、ドノバン君の勇邁不屈ゆうまいふくつ、その他諸君の沈毅ちんきにして明知めいちなる、じつに前代未聞ぜんだいみもん俊髦しゅんぼうであります。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
苦味くみ丁幾ちんきを服し、ペプシンを服し、粥を煑て吸ひ、フランス麪麭をあがたひてくらひ、壓し麥を喫ふのを見ることは多いが、咀嚼時間を長くして
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
日本中をはじめ、から朝鮮の珍稀ちんきな香炉をずいぶんと金にあかしてたくさん集めてもっておられたが、あのうちの一つだけでも、大店おおだなの一つや二つにはあたいする大財産じゃ。あの香炉は皆どうなったかな
巷説享保図絵 (新字新仮名) / 林不忘(著)
その多き中にも格別に目をおどろかすほどの珎奇ちんきの物はなきものなり。
済南の防禦ぼうぎょ、徳州の回復に、其の材を認められて、平燕へいえん将軍となり、陳暉ちんき平安へいあん馬溥ばふ徐真じょしん等の上に立ち、呉傑ごけつ徐凱じょがい等とともに燕をつの任に当りぬ。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
十一月、京軍の先鋒せんぽう陳暉ちんき、河を渡りて東す。燕王兵を率いて至り、河水の渡り難きを見て黙祷もくとうして曰く、天し予を助けんには、河水氷結せよと。夜に至って氷はたして合す。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
「今だっ」と、勢いを得て、敵の中央に備え立てている紀霊きれい雷薄らいはく陳紀ちんきなどの諸陣を突破して、またたくまに本営に迫った。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
李豊りほう楽就がくしゅう陳紀ちんき梁剛りょうごうの四大将は、あとに残って、寿春を守ることになり、これに属する兵はおよそ十万。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そして、それがおどろくほど高価こうかきされたのを記憶きおくしていました。いま、この珍貴ちんき曲玉まがたまが、砂漠さばくなかつかったというのは、むかし隊商たいしょうれが、ここを往来おうらいしたからです。
トム吉と宝石 (新字新仮名) / 小川未明(著)
曹仁、曹洪、曹純、陳嬉ちんき、牛金などは、鳩首して密議にかかった。その結果、深更に及んで、呉の陣へ、大襲を決行した。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)