“奇石”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きせき75.0%
いし25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
蔵石ざうせきに名の高き人近年おびたゝし、も諸家の奇石きせきを見しに皆一家のをさむる処三千五千しゆにいたる、五日十日の日をつくしてやう/\をふる㕝をるにいたる
例の奇癖きへきかういふ場合ばあひにもあらはれ、若しや珍石ちんせきではあるまいかと、きかゝへてをかげて見ると、はたして! 四めん玲瓏れいろうみねひいたにかすかに、またと類なき奇石きせきであつたので
石清虚 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
空に向かってささげているし、海棠かいどうの花は、悩める美女にたとえられている、なまめかしい色を、木蓮もくれんの、白い花の間にちりばめているし、花木の間には、こけのむした奇石いしが、無造作に置かれてあるし
甲州鎮撫隊 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)