“きせき”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:キセキ
語句割合
奇蹟76.6%
奇跡6.5%
其磧4.0%
鬼籍4.0%
奇石2.4%
貴戚2.4%
其碩1.6%
几席0.8%
基石0.8%
軌跡0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今日もし肩書や就職を全然度外視して、四千人はおろか、四十人の門下生でも集め得る教育者があったら、それは一つの奇蹟きせきであろう。
淡窓先生の教育 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
「かんたんなことなんだ。きみだって説明せつめいをきけば、なーんだ、と思うよ。奇跡きせきがおこったのでも、なんでもないさ」
西鶴其磧きせきよりくだつて近世の春水谷峨の一流に至るまで、多くは全心を注いで此粋と侠とを写さんことをつとめたり。
三吉が捕方に向う六時も前、午過ぎの九つ半に、富五郎は卒中ですでに鬼籍きせきに入っていたのだとのこと。
例の奇癖きへきかういふ場合ばあひにもあらはれ、若しや珍石ちんせきではあるまいかと、きかゝへてをかげて見ると、はたして! 四めん玲瓏れいろうみねひいたにかすかに、またと類なき奇石きせきであつたので
石清虚 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
(一〇九)もと貴戚きせきことごと呉起ごきがいせんとほつす。悼王たうわうするにおよんで、宗室大臣そうしつだいじんらんして呉起ごきむ。呉起ごきはしつてわうきてこれす。
何しろ学問は打棄うつちやつて西鶴が么麼どうしたの其碩きせきが么麼したの紅葉はえらいのさゞなみは感心だのと頻りに肩を入れられるさうナ。
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
ふと、堂上を見れば、几席きせきのうえにのびのびと安臥あんがしている一箇の人がある。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
吟じおわると、孔明は、身をひるがえして、几席きせきを離れた。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかして神と真理とを知る惟一のみちとしては使徒保羅パウロの語にしてルーテルがの信仰の城壁と頼み「プロテスタント」教の基石きせきとなりし左の題字を以てせり
基督信徒のなぐさめ (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
方眼紙にドットして行った点の軌跡きせきの曲線から発見し得た時の喜びようは、今でもこの眼にこびり付いている。
木魂 (新字新仮名) / 夢野久作(著)