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鬼籍
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きせき
ふりがな文庫
“
鬼籍
(
きせき
)” の例文
つまり自分の死亡届けを出して置いて、自分は
鬼籍
(
きせき
)
に入る。そうなれば、この世でのいろいろの厭なきずなを断つことが出来る。
火葬国風景
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
三吉が捕方に向う六時も前、午過ぎの九つ半に、富五郎は卒中ですでに
鬼籍
(
きせき
)
に入っていたのだとのこと。
釘抜藤吉捕物覚書:04 槍祭夏の夜話
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
夫妻相続いて急性の肺患に犯され、一と月経たぬ間に夫婦とも
鬼籍
(
きせき
)
に入った極めて不幸な作者であった。
硯友社の勃興と道程:――尾崎紅葉――
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
養母の鶴勝はその悦びを共にすることを得ず、もはや
鬼籍
(
きせき
)
にはいっていた。二人の心は一日も早くと
焦燥
(
あせ
)
りはしたが、
席亭
(
よせ
)
組合の懇願もだしがたく、綾之助の引退は一ヶ年の後に
延引
(
のば
)
された。
竹本綾之助
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
暗殺行為の
片鱗
(
へんりん
)
が知られても、僕はこの上海から一歩も外に出ないうちに、
銃丸
(
じゅうがん
)
を
喰
(
く
)
らって
鬼籍
(
きせき
)
に入らねばならない。
人造人間殺害事件
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
“鬼籍”の意味
《名詞》
(仏教)死者の姓名などを記入する帳面。
(出典:Wiktionary)
“鬼籍”の解説
鬼籍(きせき)とは、死者(漢語で言う「鬼」)の名前を記録する籍であり、仏教や民間信仰などでは地獄の閻魔大王の手元で管理されているとされる書類である。鬼録(きろく)、生死簿(せいしぼ)、閻魔帳(えんまちょう)とも呼ばれる。
(出典:Wikipedia)
鬼
常用漢字
中学
部首:⿁
10画
籍
常用漢字
中学
部首:⽵
20画
“鬼”で始まる語句
鬼
鬼神
鬼魅
鬼子母神
鬼火
鬼灯
鬼門
鬼瓦
鬼婆
鬼気