“貴戚”の読み方と例文
読み方割合
きせき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
つてを求めて権門貴戚きせきに伺候するはおろか、先輩朋友の間をすらも奔走して頼んで廻るような小利口な真似は生得しょうとく出来得なかった。
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
(一〇九)もと貴戚きせきことごと呉起ごきがいせんとほつす。悼王たうわうするにおよんで、宗室大臣そうしつだいじんらんして呉起ごきむ。呉起ごきはしつてわうきてこれす。
その内にふと耳にはいったのは、貴戚きせき王氏おうしが秋山図を手に入れたといううわさです。そういえばわたしが遊歴中、煙客翁えんかくおうの書を見せた人には、王氏を知っているものもまじっていました。
秋山図 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)