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喫
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のみ
ふりがな文庫
“
喫
(
のみ
)” の例文
頃
(
ころ
)
は夏なりしゆゑ
客舎
(
やどりしいへ
)
の
庭
(
には
)
の
木
(
こ
)
かげに
筵
(
むしろ
)
をしきて
納涼
(
すゞみ
)
居しに、
主人
(
あるじ
)
は酒を
好
(
この
)
む人にて
酒肴
(
しゆかう
)
をこゝに開き、
余
(
よ
)
は酒をば
嗜
(
すか
)
ざるゆゑ茶を
喫
(
のみ
)
て居たりしに
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
附景気
(
つけげいき
)
で面白さうに騒がれるだけ騒ぎ、毒と知りながら、
麦酒
(
ビール
)
に酒
雑
(
ま
)
ぜてのぐい
喫
(
のみ
)
、いまだに頭痛がしてなりませぬとの事なり、兼吉がこの話の内、半熟の卵に焼塩添へて女の持ち運びし
杯盤
(
はいばん
)
は
そめちがへ
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
葛木は、煙草の
喫
(
のみ
)
さしを火鉢に棄てた。
日本橋
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
道のつかれもわすれてうれしく
元
(
もと
)
の
炉
(
ろ
)
の
横座
(
よこざ
)
に皈りし(ゐろりはよこを上座とするは田舎のならひなり)に、こゝには
銅鑵
(
やくわん
)
もありしとて、用意の茶を
従者
(
ずさ
)
が煮たるを
喫
(
のみ
)
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
さて是より熊の
話
(
はなし
)
也、今一盃たまはるべしとて
自
(
みづから
)
酌
(
つぎ
)
てしきりに
喫
(
のみ
)
、
腰
(
こし
)
より
烟艸帒
(
たばこいれ
)
をいだして
烟
(
たばこ
)
を
吹
(
のみ
)
などするゆゑ、其
次
(
つぎ
)
はいかにとたづねければ、
老父
(
らうふ
)
曰
(
いはく
)
、さて
傍
(
かたはら
)
を見れば
潜
(
くゞる
)
べきほどの
岩窟
(
いはあな
)
あり
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
喫
常用漢字
中学
部首:⼝
12画
“喫”を含む語句
喫驚
喫茶店
喫煙室
喫飯
喫了
黄泉戸喫
喫茶
一喫
喫茶室
満喫
喫烟
滿喫
召喫
喫煙珈琲店
喫掛
喫茶館
喫付
飲喫
面喫
着衣喫飯
...