“横座”の読み方と例文
読み方割合
よこざ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
開かずば蹴破けやぶるぞとおどゆえに、是非なく戸を明けたれば入りきたるはヤマハハなり。炉の横座よこざみはたかりて火にあたり、飯をたきて食わせよという。
遠野物語 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
仁右衛門は押黙ったまま囲炉裡いろり横座よこざに坐って佐藤の妻の狂態を見つめていた。それは仁右衛門には意外の結果だった。彼れの気分は妙にかたづかないものだった。
カインの末裔 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
道のつかれもわすれてうれしくもと横座よこざに皈りし(ゐろりはよこを上座とするは田舎のならひなり)に、こゝには銅鑵やくわんもありしとて、用意の茶を従者ずさが煮たるをのみ