“茶盌”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちゃわん75.0%
ちやわん25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小姓のひとりが、その茶盌ちゃわんをささげて来ないうちに、石田佐吉の汗ばんだ顔が、びんをぬらしたまま彼の前に平伏した。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
数など考えて買ったことはないからである。よく世間には「茶盌ちゃわんを百個集める」などと力んでいる蒐集家があるが、私には愚かに見えてならぬ。数で集めて何になるのかと思う。
民芸四十年 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
よびとゞめ、熊に助られしとは珍説ちんせつ也語りて聞せ給へといひしに、主人あるじが前に在し茶盌ちやわんをとりてまづ一盃のめとて酒を満盌なみ/\とつぎければ
と、骨董好きが古渡こわたりの茶盌ちやわんでも見るやうな、うつとりした眼つきで自分の手首に穿はまつた手錠に見惚みとれてゐる。