“ちゃわん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
茶碗87.2%
茶椀7.7%
茶盌5.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
津田君がこうった時、ははち切れて膝頭ひざがしらの出そうなズボンの上で、相馬焼そうまやき茶碗ちゃわん糸底いとそこを三本指でぐるぐる廻しながら考えた。
琴のそら音 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
茶椀ちゃわんからはしまで自分々々の布巾ふきんで綺麗に拭くことも——すべて、この炉辺の光景さまは達雄の正座に着いた頃と変らなかった。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
数など考えて買ったことはないからである。よく世間には「茶盌ちゃわんを百個集める」などと力んでいる蒐集家があるが、私には愚かに見えてならぬ。数で集めて何になるのかと思う。
民芸四十年 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)