“猩々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しょうじょう76.3%
しやう/″\10.5%
しやうじやう2.6%
しょう/″\2.6%
しようじよう2.6%
ひひ2.6%
オラン・ウータン2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
猩々しょうじょうが死にかけたら、きっと、園長は徹夜するだろう。そして猩々を抱くだろう。美術館の予算なんてものは、動物園へ皆やるがいい。
大阪を歩く (新字新仮名) / 直木三十五(著)
ステッキをついて猩々しやう/″\のやうに髯を生やした馬鹿に鼻の高い「おろしや人」が虎よりは見物人の方を見乍ら長閑のどかにパイプをかしてゐる。
あの猩々しやうじやうの鼻の上には、金縁きんぶちの Pince-nez がかかつてゐる。あれが君に見えるかい? もし見えなければ、今日けふ限り、詩を作る事はやめにし給へ。
動物園 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
徳「い屏風だネ、金地に牡丹の花があって、赤い尾を振り舞してるのは猩々しょう/″\でげすかえ」
一匹の猩々しようじようが獰猛な力をもつて二人の婦人を惨殺してしまつたのだ。
霓博士の廃頽 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
一同はそれらを皆ふさいでいった。また発見された物にはずいぶん珍しいものがあった。なかんずく猩々ひひ骸骨がいこつはすぐれたものであった。
いっそ、猩々オラン・ウータンのような教授プロフェッサー然としたやつか、黒猩々チンパンジーみたいな社交家ならいいがね、どうも、厭世主義者ペシミストとか懐疑主義者というやつは、猟師にはいちばん扱いにくいんだよ。
人外魔境:01 有尾人 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)